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インタビュー
株式会社日本文化科学社 人事測定部 次長 新屋聡氏に聞く

使いやすさとコストパフォーマンスを両立
心理検査専門出版社が提供する総合適性検査「TAP」

プロローグ

新卒採用・中途採用を問わず、自社の求める人材を的確に選抜するために適性検査を活用したいと考えている企業は多い。しかし、中小企業などでは採用予算や会場などの制約があり、検査結果を採否に反映させるための専門知識を持った担当者もいないなど、導入に積極的になれないケースが少なくない。こうした企業の悩みを一挙に解決する、コンパクトでコストパフォーマンスに優れた総合適性検査「TAP」を開発・提供しているのが株式会社日本文化科学社だ。評価の高い同社サービスの特色や、効果的な活用法などについて、同社人事測定部次長の新屋聡氏に聞いた。


1948年の創業時から蓄積してきた心理検査のノウハウ

――まずは御社の沿革、特色などからお聞かせいただけますでしょうか。

弊社の設立は1948年で、一貫して「心理検査」の専門出版社として研究・開発・サービス提供を行ってきました。この分野ではわが国で長い歴史を持つ企業です。

心理検査とは、人のこころを科学的に分析して客観的なデータとして提供するツールの総称です。具体的には「知能検査」「発達検査」「適応行動検査」「性格検査」「適性検査」などで、学校や児童相談所といった教育機関、病院などの医療機関、また採用や人材開発などに関わる企業・官公庁などで広く活用されています。特にウエクスラー式をはじめとする心理アセスメントツールは、高く評価されています。

人材アセスメントツールとしての適性検査の提供は比較的新しく、1995年からとなります。弊社が蓄積してきた心理検査のノウハウをベースに開発された総合適性検査「TAP」は、心理検査専門出版社だからこそできる適性検査として、現在、全国約1,300社の企業に導入していただいており、年間の受検者数は平均22万人にのぼります。一般企業はもとより、官公庁や大学職員の採用などでの継続利用が多いのも特色の一つです。

――「TAP」開発の背景についてお聞かせください。

弊社は心理アセスメントツールの分野で常に業界をリードしてきましたが、人材アセスメントツールに限れば後発となります。そのため、「TAP」の開発にあたっては「今、適性検査に何が求められているのか」を十分リサーチして、商品設計に生かしました。

その結果わかったのは「中小企業が使いやすい適性検査が少ない」ということでした。大手企業と比較すると、中小企業は採用予算に制約があります。そのため、大手が利用するような有名な適性検査は、コスト面で導入しにくいという声が多かったのです。また、詳細な検査結果をもらっても、それを正しく読み解いて選考に生かせるような専門知識を持った人材がいないという悩みもありました。

そこで「TAP」は、「コストパフォーマンスの良さ」と「誰でも使いこなせるわかりやすさ」を両立させる適性検査として開発されました。理論的なバックボーンには弊社の心理検査のノウハウを応用することで開発費用を抑え、同時に非常に高い信頼性も実現しました。また、検査結果に関しても、専門知識がないと理解できないような詳細なデータを提供するのではなく、面接・選考を担当する一般企業の経営者や管理職が使いやすい必要最小限のポイントに絞り込んでいます。

現在、PCなどで受検できるWEB版、紙ベースのマークシート版ともに1,200円からご利用になれます。中小企業にとって使いやすい適性検査であるだけでなく、一人あたりの費用を抑えられ、結果表示もシンプルでわかりやすいなど、大量の候補者を選考する必要がある企業にとっても使い勝手の良いツールになっていると自負しています。

ピンポイトでわかりやすい結果表示とスピーディーなフィードバック

――「検査結果のわかりやすさ」について、詳しくお教えいただけますか。

「TAP」は、言語判断や数的判断、論理的思考といった「能力」を測定する検査と、職務バイタリティーや対人的側面、行動的側面、不調和傾向など「性格」を見る検査の二つを基本としています。これに「英語力」「事務能力」「情報処理能力」などの検査を組み合わせることも可能です。検査時間は最短15分、組み合わせ次第で最大80分です。

株式会社日本文化科学社人事測定部 次長新屋聡氏 Photo それぞれの結果は正答の得点ではなく、すべて標準得点(偏差値)で示されます。過去20年以上にわたって受検された数百万人のデータを基に、過去1年間の受検者から無作為に抽出したデータを加えた上での標準得点ですので、「一般的にどういう人なのか」を直感的につかむことができます。また、標準得点は一律ではなく、「4大新卒」「高卒・短大卒」「既卒者」などの区分によって変化し、同じ条件の人と比べてどうなのかがわかるように調整してあります。

評価ポイントは必要最小限に絞り込んでいますが、同時に「面接時に確認したい点」もあわせて表示し、面接の補助ツールとしても効果的に利用することができます。また、複数の候補者を比較したい場合には、標準でご提供するCSVファイルで全受検者を項目ごとに並べ替えて検討するといったことも可能です。

もちろん、わかりやすさだけでなく正確性、信頼性、妥当性にも自信を持っています。「面接時に検査結果と違う印象を受けることがほとんどない」という声をよくお聞きするほか、長期にわたってご利用いただいている企業からは、「自社で採りたい人材、逆に採りたくない人材のパターンが一目でわかるので便利」といった評価もいただいています。「TAP」にはいわゆる対策本のようなものも出ていませんので、受検者の本当の姿を知ることができます。

――「WEB版」と「マークシート版」で何か違いはあるのでしょうか。

内容・精度・難易度にはまったく違いはありません。いずれも「TAP」をご利用いただいている同業他社様などの選考と重複しないように、複数の問題パターンをご用意しています。

WEB版の場合、会場の用意や監督者の手配が不要となり、そのコスト軽減効果が大きなメリットです。また、遠方からも受検できる、受検者の都合のよい時間に受けられるなど、受検者への配慮という面からもおすすめしています。検査結果は終了した瞬間に報告されますので、たとえば面接会場にPCを用意して受検してもらい、その結果の個人報告書を見ながら引き続き面接を行うといったことも可能です。中途採用などで選考回数をできるだけ減らしたいという場合には、こういった使い方も有効かと思います。

マークシート版は回答用紙を弊社にお送りいただく形になりますが、弊社に到着したその日のうちに結果をインターネット経由で確認することができます。WEB版では100%本人かどうかを確認できないので、どうしても気になるという企業様ではマークシート版を活用されています。

限られた予算、マンパワー、時間……そんな企業に使ってほしい

――「TAP」を活用して成功されているのはどのような企業が多いのでしょうか。

業種業界を問わず広く利用されている適性検査ですが、やはり中小企業など採用予算に限りがある企業での導入が多くなっています。特に中小企業では、社長や役員、各部門の管理職など、人事を専門としない方が採用選考を行うケースがほとんどだと思います。「TAP」は結果をわかりやすく、絞り込んで表示しますので、お忙しい方々が直感的に候補者の傾向をつかむのに適しています。

また、近年増えているのは大量の候補者を一定数まで絞り込むためのツールとしてのご利用です。何年か使用すると、自社にふさわしい人材のパターンが見えてきますので、そのパターンの上位人材だけにまず絞り、そこから面接やさらに詳しい検査を行うといった実施方法が可能です。特にWEB版は受検会場を用意することなく、大量の候補者に受検してもらうことができます。一人あたりのコストパフォーマンスに優れた「TAP」ならではのご利用方法の一つだと思います。

さらに、「TAP」には受検者本人へのフィードバックや内定・入社後のフォローアップに使える「自己開発シート」も標準で出力されます。単に選考ツールというだけでなく、その後の研修・人材開発の補助ツールとしても活用することができます。

――これから「TAP」の利用を検討したい企業にメッセージをお願いします。

「TAP」はどのようなものか体験していただくための「サンプル(トライアル)受検」が可能です。WEB版5名+マークシート版5名の計10名まで無料で受検が可能です。もちろん、結果もすべて通常通りフィードバックいたします。人事担当の方ご自身や、若手社員の方などが受検することも自由です。特にWEB版を体験されると、カンニングのような不正をするのが難しい設問になっていることを体感できると思います。ぜひお気軽にお申込みください。

――さまざまな制約の中で採用を成功させたいと考えている企業を支援する御社のスタンスがしっかり理解できました。お忙しい中、ありがとうございました。

株式会社日本文化科学社人事測定部 次長新屋聡氏 Photo

企業データ

社名 株式会社日本文化科学社
本社所在地 〒113-0021
東京都文京区本駒込6-15-17
事業区分 人材アセスメント・サーベイ
代表者名 中谷 一郎
従業員数 33名
資本金 1,000万円

会社情報 サービス情報 導入事例

企画・編集:『日本の人事部』編集部

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