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アンコンシャス・バイアス
[アンコンシャス バイアス]

「アンコンシャス・バイアス」とは、日本語で「無意識の偏見」「無意識の思い込み」と訳される概念、自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏りを表します。瞬間的かつ無意識的に生じる知的連想プロセスの一種であり、過去の経験や習慣、周囲の環境などから身につくものです。「男性は運転がうまい」「若い人は発想が新鮮」「女性だから出しゃばらないほうがいい」などが典型例。組織運営やマネジメントにおいても、こうした先入観や固定観念が判断にゆがみを与え、適切な意思決定の妨げになりかねないと問題視されています。
(2016/5/13掲載)

アンコンシャス・バイアスのケーススタディ

米国の男性CEOはなぜ背が高いのか?
意思決定にゆがみをもたらす無意識の偏見

米国の人気作家、マルコム・グラッドウェル氏の著書によると、米国の「フォーチュン500」企業の約半数の男性CEOについて、その身長を調べたところ、平均は6フィート(約182センチメートル)で、全米男性の平均を3インチ(約7センチ)上回ったといいます。身長が6フィート以上の男性の割合は人口全体では約15%ですが、調べた企業のCEOでは約60%にものぼり、さらに約30%のCEOが6.2フィート(約188センチ)以上でした。なぜCEOに背の高い男性が多いのか――人は無意識のうちに「背の高い男性はカリスマ性や統率力がある」という思い込みにとらわれていて、それがCEOを選抜する際の判断にバイアスをかけるからだ、というのがグラッドウェル氏の分析です。こうした無意識の偏見や先入観がネガティブに作用してしまうケースを、「アンコンシャス・バイアス」と呼びます。

「理系=男性、文系=女性」といった固定観念も、よくあるアンコンシャス・バイアスの一例といえるでしょう。実際、企業などが理系の研究職を募集すると、履歴書の内容には差がなくても、女性より男性の採用率が高くなります。これは、選ぶ側が「理系といえば男性」と、無意識に関連づけてしまうから起こることだと考えられています。また、オフィスで雑用を頼まれたとき、男性社員が断っても評価への影響は出なかったのに、女性が断ると評価が下がり、逆に、男性が依頼を引き受けると評価が上がるのに対して、女性が同じことをしても評価は上がらなかった、という報告もあります。これも「女性は頼み事を断らない」という無意識の思い込みが働き、評価に反映されたケースと言えるでしょう。IT関連の業界や職種では、若手に斬新な発想やイノベーションを期待する一方、ベテランに対しては、その能力を実際より低く見積もってしまう傾向もみられます。

理系に強い女性もいれば、高齢でも若々しい発想を持つ人はいるはずです。それなのに、性別や年齢などの属性に対する偏見にとらわれ、人を“色眼鏡”で見ていることに気づかないまま、せっかくの可能性を端から排除してしまっている。ダイバーシティの重要性が高まるなか、人材マネジメントに携わる人にとって、アンコンシャス・バイアスの弊害は極めて大きいと言えるでしょう。最近は、ディスカッションやロールプレイを通じて、無意識の偏見への気づきを促し、それをなくすためのトレーニングを研修に取り入れる企業も出てきました。

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