ミャンマー ビジネス日本語能力テスト、企業に活用呼び掛け
「ビジネス日本語能力テスト(BJT)」を主催する日本漢字能力検定協会(漢検)は11日、ヤンゴンで企業関係者らに参加を呼び掛けるための説明会を開いた。4月に続いて2度目。6月14日にミャンマーで第1回のテストを実施した結果を踏まえ、在ミャンマーの日系企業に試験の活用を求めた。
BJTは、ビジネスで使われる日本語能力を0~800点のスコアで評価するもので、「日本語版TOEIC」ともいわれる。読み書き重視の日本語能力試験(JLPT)と比べ、高度な仕事現場のコミュニケーション能力を重視する特徴がある。1996年に日本貿易振興機構(ジェトロ)主催で始まり、2009年から漢検が運営を引き継いだ。
ミャンマー初回となった6月の試験は27人が受験。試験結果からは、ほかの東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国と近い傾向が見られ、平均スコアは少し高めだった。ミャンマーでの普及に向け、関係者は、「受験者の間での認知度向上とともに、採用や手当の基準とするなど企業の協力が欠かせない」と強調。在中国の日系企業が採用や昇格の基準にしたり、語学手当や奨励金の給付基準にしたりしている事例を挙げ、在ミャンマーの企業関係者に協力を求めた。ミャンマーでは現在、JLPT受験者は年間6,000人ほど。このうち1級(N1)、2級(N2)を受ける人がBJTの潜在的な受験生になると期待を示した。
ミャンマーでの試験運営は、アズリ・インターカルト日本語学校(ヤンゴン)が担っている。次回は11月15日に実施予定で、受験申し込み締め切りは10月1日。
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(The Daily NNA労務・人事・安全ニュース http://news.nna.jp/ /8月12日号より転載)